「浴槽がくすんできたけど、交換するのは高そう…」「塗装で直せると聞いたけど、実際いくらかかるの?」
そんなお悩みをお持ちの方へ。
浴槽塗装は、見た目を新品のようにきれいにできるだけでなく、費用を抑えたリフォーム方法として今注目されています。ただし、「費用相場がわかりにくい」「業者によって金額が違いすぎる」といった声も多く、何から手をつけてよいかわからないという方も少なくありません。
この記事では、浴槽塗装の費用相場を中心に、業者選びの注意点や塗装と交換の違い、費用を抑えるコツまでをプロ目線でわかりやすく解説します。
ご自宅の浴槽を「なるべく低コストで、でも長くきれいに保ちたい」方は、ぜひ最後までご覧ください。
≪目次≫
・ 浴槽塗装はいくらかかる?費用相場と工事別価格を解説
・安く見えて高くつく?DIY浴槽塗装のリスクと注意点
・専門業者に依頼するメリットと選び方
・浴槽塗装と交換リフォーム、どっちを選ぶべき?判断ポイントまとめ
・実はエコで合理的?浴槽塗装のメリットと活用シーン
・塗装前に必ず確認!費用を抑えるための3つのポイント
■浴槽塗装はいくらかかる?費用相場と工事別価格を解説
-浴槽塗装の基本的な費用帯
浴槽塗装を業者に依頼した場合の費用は、おおよそ8万円〜15万円前後が相場です。塗装対象が浴槽単体か、それとも壁や床、天井まで含むかによって価格は大きく変動します。以下はおおまかな費用イメージです。
このように、塗装範囲が広くなるほど価格は上がりますが、それでも浴室交換の約半額〜3分の1の費用で施工できるケースがほとんどです。
-他のリフォーム手段との比較
仮にユニットバスの交換を選ぶ場合、最小限でも25万円程度、高グレードでは80万円以上の費用がかかります。浴槽を単体で交換する場合も、15万円〜50万円ほどの予算が必要です。さらに古い浴槽の撤去費・廃材処分費も加算されるため、トータルの出費は思った以上に膨らみます。
それに対して浴槽塗装は、解体や排水・給水の再設計といった大がかりな工程を必要としないため、コストが抑えやすいのが特徴です。
-費用に影響するポイント
塗装費用を決定づける要素には以下のようなものがあります。
素材:FRP、ホーロー、ステンレスなど、塗装しやすさや密着性によって費用が変わる
劣化状態:ヒビや剥がれの補修が必要な場合、追加費用が発生する
塗装範囲:浴槽単体か、壁・床・天井まで含むかによって変動
防カビコートやトップコート:オプション施工の有無によって上下
アールペアでは事前の現地調査を行い、これらの条件を正確に把握した上で、追加費用のかかりにくい明朗見積もりをご提示しています。
-安さだけで選ばない、専門業者に頼む理由
「もっと安く済ませたい」とDIYを検討する方もいますが、浴室のような湿度の高い場所では塗装の技術力が仕上がりと耐久性に直結します。表面だけでなく下地処理や脱脂処理、乾燥環境まで含めて精度が求められるため、確実に長持ちさせるにはプロの技術が必須です。
初期費用だけを見るとDIYのほうが安く感じるかもしれませんが、失敗した際の再施工費用や浴槽交換リスクを考えると、プロに任せたほうが最終的なコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。
■交換との費用差は?浴槽塗装のコストパフォーマンス
-浴槽交換にかかる一般的な費用
浴槽を丸ごと交換する場合、その費用は15万円〜50万円程度が相場です。これは以下の工程がすべて含まれるためです。
古い浴槽の撤去・処分
給排水管の調整や取り回し
新浴槽の設置
必要に応じた周辺の壁・床の補修や再仕上げ
さらに、浴槽の規格が特殊なサイズの場合や、タイル張りの在来工法浴室では追加工事が発生することもあり、費用はさらに跳ね上がる傾向があります。
-ユニットバス交換との価格差
「見た目も使い勝手も一新したい」とユニットバス全体の交換を検討すると、費用は50万円〜150万円以上が一般的です。特にバリアフリー対応や断熱性向上など、機能を重視するほど価格が上がっていきます。
一方、浴室塗装の全体相場は20万円前後。つまり、「見た目のリフレッシュ」や「簡易的な劣化対策」が目的であれば、ユニットバス交換の3分の1〜5分の1のコストで施工可能です。
-「安さ」のみではない浴槽塗装の価値
費用面の優位性に加え、浴槽塗装には次のような実質的なコストパフォーマンスの高さも存在します。
工期が短い:1〜2日で完了。銭湯に通う手間や費用も抑えられる
廃材が出ない:撤去・処分費用ゼロ。環境負荷も低減
部分対応が可能:浴槽だけ・壁だけなど柔軟に対応できる
カラー変更や質感選びも可能:デザインを刷新しながらも低予算
特に「なるべく予算をかけずに、今ある設備を活かして見栄えを戻したい」方にとっては、浴室塗装がベストな選択肢になることが多いです。
-コスパを最大化するための判断基準
交換ではなく塗装で対応できるかどうかは、以下の条件を参考にすると判断しやすくなります。
このように、劣化の状態やライフプランに応じて柔軟に選べるのが浴室塗装の強みです。
■浴槽塗装が向いている人・向かない人
-浴槽塗装が“向いている”ケースとは?
浴槽塗装は、以下のようなニーズに特に適しています。
浴槽の見た目だけが気になる
表面のツヤ落ち・変色・くすみなど、機能には問題ないが美観を戻したい場合。
費用をできるだけ抑えたい
交換やユニットバスリフォームと比較して、塗装は低コストで済みます。
なるべく早く使えるようにしたい
塗装は1〜2日で完了するため、家族への影響が最小限。
規格外や特殊形状の浴槽を使っている
浴槽交換では高額になりやすいケースでも、塗装なら施工可能。
これらに当てはまる人には、浴槽塗装は費用対効果に優れた選択肢といえるでしょう。
-浴槽塗装が“不向き”なケースもある
一方で、浴槽塗装では対応が難しい・効果が限定されるケースもあります。
浴槽に大きな亀裂・穴がある
表面的な補修では済まないため、基本的に交換が必要。
塗料が密着しにくい材質(ステンレス・ホーローなど)
専用処理をしても、施工リスクや耐久性が低下する可能性がある。
保温性や断熱性を高めたい
塗装は見た目の改善が中心で、機能性の向上にはつながりません。
浴室自体が老朽化している
壁や床にも傷みが広がっている場合は、塗装だけでは根本的な解決にならないことも。
このような場合は、交換リフォームやユニットバス化を視野に入れたほうが長期的には安心です。
-判断に迷ったら無料診断や相談を活用
「自分の浴槽が塗装に向いているのか分からない…」という方には、無料診断サービスを提供している業者の活用がおすすめです。
写真を送るだけで簡易診断してくれるサービス
現地調査・見積り無料で対応してくれる専門業者
剥がれリスクや再施工の有無も丁寧に説明してくれる企業
など、信頼できる業者にまず相談することで、ムダな出費や手戻りも防げます。
■塗装の種類と費用の違い
-主な浴槽塗装の種類と特徴
浴槽塗装に使われる塗料は、目的や素材に応じていくつかの種類があります。代表的なものを以下に示します。
施工業者によっては、バスピュアコートやパイロキープなど、浴槽専用に開発された2液型の高性能塗料を使用しています。価格は高めですが、耐久性や仕上がりに優れています。
-塗装部位別の費用相場
実際に業者に依頼した場合の、塗装箇所ごとの費用感は以下のとおりです。
※状態や材質、下地処理の有無により前後します。
-「塗装」と「交換」の費用差
塗装は見た目を整える手段としては非常に優秀ですが、性能の刷新はできません。一方、交換は費用がかかりますが、断熱性や使い勝手も改善できるという違いがあります。
■浴室塗装で失敗しないためのポイント
-DIYが難しい理由とそのリスク
浴室塗装を自分でやってみようと考える方もいますが、DIYでの浴槽塗装は基本的におすすめできません。その理由は以下のとおりです。
下地処理の精度が必要:
塗装の密着性は、清掃・脱脂・研磨などの前処理に大きく左右されます。不十分な処理は早期剥がれの原因に。
湿度管理が難しい:
浴室は湿気が多いため、乾燥中に湿気が残ると塗膜が密着せず、施工不良が起こりやすくなります。
塗料の選定・希釈・硬化の知識が必要:
2液型塗料の比率や気温・湿度による硬化速度の違いなど、化学的知識が必要です。
剥がれた場合はやり直しが困難:
不完全な塗装を剥がして再施工するのは手間もコストもかかります。
一時的に見た目が整っても、半年〜1年以内に塗装が剥がれてしまうケースが非常に多く、結果的にプロへの依頼費用も上がってしまうケースも少なくありません。
-業者選びでチェックすべき3つのポイント
浴室塗装の成功は、業者選びが9割といっても過言ではありません。以下の3つの視点で業者を選びましょう。
浴室塗装の施工実績が豊富
浴室専門、あるいは水まわりリフォームに強い業者を選ぶ。
過去のビフォーアフター写真やレビューを確認。
対応素材の明示があるか
FRP、ホーロー、ステンレスなど、浴槽材質に応じた塗料を適切に選んでくれるか。
材質によっては「塗装NG」と判断してくれるかどうかも重要。
保証・アフターフォローが明記されているか
剥がれなどの不具合に対する保証期間があるか(1〜3年が目安)。
無償補修の範囲や連絡体制が明確かどうか。
「安さ」ではなく「専門性」と「信頼性」を軸に選定することが、長期的に見て失敗しない最大のポイントです。
■まとめ
浴室塗装は、見た目の美しさを取り戻すだけでなく、カビ・汚れの再発防止、掃除の手間削減といった日常的な快適さにもつながるリフォーム手段です。特に「浴槽の傷みは気になるけど、交換まではしたくない」と感じている方には、最もコストパフォーマンスの高い選択肢といえるでしょう。
もちろん、すべてのケースに塗装が適しているわけではありません。しかし、わずか10万円前後で浴室が生まれ変わる可能性があるなら、一度診断だけでも受けてみる価値は十分あります。
「まだ大丈夫」と思っていたあの劣化、もしかすると“修理のラストチャンス”かもしれません。
塗装すべきか、交換すべきかに迷ったら、まずはお気軽に無料相談をご利用ください。プロが現地で診断し、最適な方法をご提案いたします。