【ホーロー浴槽は塗装出来ない!?】ホーローの浴槽の塗装のタイミングや業者の探し方について紹介‼施工時の注意点についても解説

ホーローは丈夫で長持ちする素材ですが、やはり長年使っていると、どうしても劣化は避けられません。「そろそろ交換かしら?」と考えても、費用も工期も大きくなりがちで、なかなか決断できないものです。浴室全体のリフォームまでは必要ないんだけど、この浴槽だけなんとかならないかな…なんて思いますよね。


でも、諦めるのはまだ早いかもしれません。実は、浴槽を丸ごと交換しなくても、「塗装」という方法で、見た目の美しさを取り戻せる可能性があるんです。「え、ホーローの浴槽って塗装できるの?」と驚かれるかもしれませんが、適切な手順と技術で施工すれば、気になるサビや汚れ、くすみを解消し、気持ちの良いバスタイムを取り戻すことができるんですよ。


この記事では、そんなホーロー浴槽の塗装について、どんなタイミングで検討すればいいのか、費用や工事期間はどれくらいかかるのか、塗装のメリットや知っておきたい注意点、そして安心して任せられる業者の選び方まで、皆さんが気になるポイントを分かりやすく解説していきます。



【目次】

・ホーロー浴槽の劣化サイン

・塗装を検討するタイミング

・.ホーロー浴槽塗装のメリット

・.注意点とリスク

・.信頼できる業者を選ぶポイント

・日常的なお手入れ方法

・まとめ



■ホーロー浴槽の劣化サイン

大切に使っていても、年月とともに少しずつ変化が現れるのがホーロー浴槽です。では、具体的にどんな状態が見られたら「そろそろお手入れや補修が必要かも?」というサインなのでしょうか。ご自宅の浴槽をチェックしながら見ていきましょう。


-表面のひび割れや剥がれ

まず、浴槽の表面をよく見てみてください。爪が引っかかるような細い線状のひび割れ(クラック)はありませんか? また、物を落とした衝撃などで、表面のガラス質が小さく欠けていたり、パリッと剥がれていたりする箇所はないでしょうか。

ホーローはとても硬い素材ですが、それでも強い衝撃や長年の温度変化などで、表面が傷ついてしまうことがあります。ほんの小さなひび割れや欠けに見えても、そこから水が入り込んでしまうと、後でご紹介するサビの原因にもなりかねません。


-金属部分のサビや腐食が目立つ

次に気になるのが、茶色い点々としたサビや、シミのように広がったサビです。特に、浴槽の縁(ふち)の部分、排水口の周り、以前に何かをぶつけてしまった箇所などによく見られます。

これは、先ほどのひび割れや剥がれなど、何らかの原因で表面のガラス質が傷つき、そこから水が浸入して下地になっている金属(鉄や鋳物)が錆びてしまっている状態です。


「腐食」とも呼ばれますね。最初は小さな点でも、そのままにしておくと、サビは徐々に広がっていき、見た目も悪くなる一方です。ひどくなると穴が開いてしまうケースも考えられます。


-光沢がなくなり、汚れが落ちにくくなった

新品の頃のような、ツルツルとした光沢や輝きが失われて、全体的にくすんで見えるようになったと感じることはありませんか? 手で触ってみると、以前よりザラザラとした感触になっているかもしれません。


また、「最近、湯垢や石鹸カスなどの汚れが、お掃除してもスッキリ落ちにくくなったな…」と感じる場合も、劣化のサインと考えられます。これは、長年の使用やお掃除による摩擦で、表面のガラス質が少しずつ摩耗したり、目に見えないほどの細かい傷がたくさんついたりして、その凹凸に汚れが入り込みやすくなっている状態です。お掃除の手間が増えるだけでなく、衛生面でも気になりますよね。


これらのサインが一つでも気になるようになってきたら、浴槽が「お手入れしてほしい」と伝えているのかもしれません。では、具体的にどのようなタイミングで、今回ご紹介する「塗装」という方法を検討してみるのが良いのでしょうか。次の項目で詳しく見ていきましょう。


■塗装を検討するタイミング

さて、前項ではホーロー浴槽の劣化サインについてお話しましたが、「うちの浴槽、いくつか当てはまるかも…」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。では、具体的にどんなタイミングで塗装という選択肢を考えてみるのが良いのでしょうか? 主に3つのケースが考えられます。


-使用年数が15年以上経過している場合

まず、目安として考えていただきたいのが、お使いの浴槽の使用年数です。一般的に、ホーロー浴槽の寿命は20年~30年程度と言われています。もし、ご自宅の浴槽が15年以上経っているようなら、そろそろ何らかのメンテナンスを検討する時期かもしれません。


もちろん、使用状況やお手入れの頻度によって劣化のスピードは異なりますが、15年という年月は、浴槽の表面のガラス質が徐々に摩耗したり、小さな傷が蓄積したりするのに十分な時間です。目に見える劣化サインが出ていなくても、「そろそろかな?」と頭の片隅に置いておくのがおすすめです。


-浴槽交換を避けたい場合(費用を抑えたい)

次に、費用面で浴槽の交換をためらっている場合にも、塗装は有効な選択肢となります。新しい浴槽に交換する場合、本体の費用だけでなく、古い浴槽の撤去費用や、場合によっては浴室の壁や床の工事費用などもかかってきます。


一方、塗装であれば、浴槽本体はそのままで表面をきれいに補修するため、交換に比べて費用を大幅に抑えることができます。具体的な相場としては、8万円~18万円程度で施工できることが多いようです。


「まだ浴槽自体は使えるけれど、見た目が気になる…」という場合には、手軽にリフレッシュできる塗装は、賢い選択と言えるでしょう。


-浴室全体のリフォームは不要だが、見た目を改善したい場合

最後に、浴室全体のリフォームまでは考えていないけれど、「浴槽だけが古びて見えるのが気になる…」という場合にも、塗装はおすすめです。


例えば、壁や床は比較的きれいなのに、浴槽だけが劣化してしまっているケース。このような場合、浴槽だけを新しくすると、かえって浮いてしまうこともあります。しかし、塗装であれば、既存の浴室の雰囲気に合わせて色を選ぶことも可能ですし、部分的な補修で済むため、時間も手間も大幅に削減できます。


「お気に入りの浴室の雰囲気を壊したくないけど、浴槽だけ何とかしたいな…」と感じているなら、塗装を検討してみてはいかがでしょうか。


■ホーロー浴槽塗装のメリット

「では、実際にホーロー浴槽を塗装することには、どんな良いことがあるのでしょうか? 主に3つの大きなメリットが挙げられます。


-浴槽交換よりも費用が安い(塗装補修相場:8~18万円程度

まず、なんといっても一番のメリットは、費用を抑えられるという点です。前にも少し触れましたが、浴槽を丸ごと交換するとなると、新しい浴槽の購入費用だけでなく、古い浴槽の撤去費用、給排水管の工事費用、そして浴室の壁や床などの内装工事費用がかかる場合もあります。総額で数十万円以上になることも珍しくありません。


一方、塗装であれば、既存の浴槽をそのまま活用するため、かかる費用は塗料代と施工費用がメインとなります。一般的な相場としては、8万円~18万円程度で済むことが多いようです。この費用で、見違えるようにきれいな浴槽が手に入るなら、かなりお得ですよね。


「できるだけ費用を抑えて、でも気になる劣化はきちんと直したい」と考えている方にとって、塗装は非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。


-工期が短く、最短1.5日で完了することも可能

次に、工期の短さもメリットとして挙げられます。

浴槽の交換工事となると、数日~1週間程度かかることもありますが、塗装の場合は、多くの場合、最短で1.5日~3日程度で完了します。


もちろん、浴槽の状態や施工範囲によって工期は変動しますが、お風呂が使えない期間が短くて済むのは、日常生活を送る上で非常に助かりますよね。


「週末にちょっと工事をしてもらって、週明けからはまた気持ちよくお風呂に入りたい」といったご希望も、塗装なら叶えられるかもしれません。


-廃材が出ないため環境に優しい選択肢

そして、意外かもしれませんが、ホーロー浴槽の塗装は、環境にも優しい選択肢なんです。浴槽を交換する場合、古い浴槽は産業廃棄物として処分されることになります。


しかし、塗装であれば、既存の浴槽を再利用するため、廃材が一切出ません。地球環境への負荷を少しでも減らしたいと考えている方にとって、塗装は罪悪感なく選べるリフォーム方法と言えるでしょう。


このように、ホーロー浴槽の塗装には、費用面、工期面、そして環境面においても、多くのメリットがあります。「うちの浴槽もそろそろ…」と感じているなら、ぜひ塗装という選択肢を検討してみてください。


■注意点とリスク

「ホーロー浴槽の塗装には多くのメリットがある一方で、いくつか注意しておきたい点や、場合によっては避けられないリスクも存在します。事前にしっかりと理解しておくことで、後悔のない選択をすることができます。


-塗料が剥がれる可能性があるため、施工業者の技術力が重要

まず、最も注意したいのが、塗料が剥がれてしまう可能性があるということです。ホーロー素材は、表面がガラス質で滑らかなため、塗料が密着しにくいという特性があります。そのため、下地処理が不十分だったり、使用する塗料の種類が適切でなかったり、職人の技術力が低いと、せっかく塗装してもすぐに剥がれてしまうことがあります。


これを避けるためには、ホーロー浴槽の塗装実績が豊富で、信頼できる技術を持った業者を選ぶことが非常に重要になります。ホームページなどで施工事例を確認したり、口コミや評判を参考にしたりして、慎重に業者を選ぶようにしましょう。


-追い炊きやジェットバス等の機能がある場合は、使用制限が出る場合あり

もし、お使いの浴槽に追い炊き機能やジェットバス機能が付いている場合は、塗装によってこれらの機能に制限が出る可能性があることも覚えておきましょう。

例えば、高温になる追い炊き機能を使用することで、塗料が劣化したり剥がれたりするリスクが考えられます。また、ジェットバスの噴射口が塗料で塞がれてしまう可能性もあります。


事前に業者に、お使いの浴槽の機能について詳しく伝え、塗装による影響がないか確認するようにしてください。場合によっては、これらの機能の使用を控える必要があるかもしれません。


-現状の症状によっては塗装対応できない場合もあり

浴槽の状態によっては、塗装での補修が難しいケースもあります。例えば、ホーロー層の下地である金属部分のサビや腐食がひどく進行している場合や、大きなひび割れや穴が開いている場合などです。


このような状態では、塗装をしても十分な耐久性が得られなかったり、すぐに再発してしまう可能性があります。業者によっては、そのような状態の浴槽への塗装を断る場合もあります。

まずは、ご自宅の浴槽の状態をしっかりと確認し、複数の業者に相談して、塗装が可能かどうか、またどのような補修方法が最適かを判断してもらうのが良いでしょう。


-DIYは難易度が高く、プロに依頼する方が安心

最近では、DIYで浴槽の塗装に挑戦する方もいらっしゃるようですが、ホーロー浴槽の塗装は、専門的な知識や技術、そして適切な塗料や道具が必要となるため、難易度が非常に高いと言えます。


素人が安易にDIYで行ってしまうと、仕上がりが悪かったり、すぐに塗料が剥がれてしまったりするだけでなく、健康被害を引き起こす可能性もあります。

費用を抑えたい気持ちは分かりますが、長く快適に使うためには、専門の業者に依頼するのが安心で確実な方法と言えるでしょう。


■信頼できる業者を選ぶポイント

ホーロー浴槽の塗装も注意点があることがお分かりいただけたかと思います。しかし、きれいに長持ちする塗装を実現するためには、信頼できる業者選びが非常に重要になります。そこで、ここでは安心して工事を任せられる業者を選ぶための3つのポイントをご紹介します。


-ホーロー浴槽塗装の施工実績が豊富な業者を選ぶ

まず、最も重要なのが、ホーロー浴槽の塗装に関する施工実績が豊富な業者を選ぶことです。浴槽の塗装は、一般的な壁や屋根の塗装とは異なり、特殊な技術や知識が必要になります。特にホーロー素材は、塗料の密着が難しかったり、温度変化にデリケートだったりする特性があります。


そのため、ホームページなどで過去の施工事例をチェックしたり、実際に問い合わせて実績について詳しく聞いてみるのがおすすめです。「年間〇〇件の施工実績があります」といった具体的な数字を提示してくれる業者や、施工前後の写真を見せてくれる業者は、信頼性が高いと言えるでしょう。


また、口コミサイトや評判なども参考にしてみると良いかもしれません。「〇〇という業者に頼んだら、仕上がりがとても綺麗だった」「アフターフォローもしっかりしていて安心できた」といった具体的な声は、業者選びの大きなヒントになります。


-保証期間やアフターサービスを明確に提示しているか確認する

次に、保証期間やアフターサービスが充実しているかどうかも、業者選びの重要なポイントです。どんなに腕の良い職人さんが丁寧に施工しても、予期せぬトラブルが発生する可能性はゼロではありません。


例えば、「数ヶ月で塗料が剥がれてきてしまった」「施工後、気になる点が出てきた」といった場合に、無償で対応してくれる保証期間やアフターサービスがあれば、安心して工事を任せられますよね。


見積もりを依頼する際には、必ず保証期間やアフターサービスの内容について詳しく確認し、書面で提示してもらうようにしましょう。「何かあったら、いつでも連絡してください」といった口約束だけでなく、具体的な対応範囲や期間が明記されているかを確認することが大切です。


-見積もり時に作業内容や使用塗料について丁寧に説明してくれるかチェック

最後に、見積もりを依頼した際に、作業内容や使用する塗料について丁寧に説明してくれる業者を選びましょう。信頼できる業者は、素人にも分かりやすい言葉で、どのような工程で塗装を行うのか、どんな種類の塗料を使うのか、それぞれの塗料にはどんな特徴があるのかなどを、きちんと説明してくれます。


もし、こちらの質問に対して曖昧な答えしか返ってこなかったり、専門用語ばかりで分かりにくい説明をされたりする場合は、注意が必要です。安心して工事を任せられる業者であれば、こちらの不安や疑問に真摯に向き合い、丁寧に答えてくれるはずです。


見積もりは複数の業者から取るのが基本ですが、単に価格だけで決めるのではなく、担当者の対応や説明の丁寧さなども含めて総合的に判断するようにしましょう。


■日常的なお手入れ方法

「せっかくきれいに塗装したホーロー浴槽ですから、できるだけ長くその美しさを保ちたいですよね。日頃のお手入れを少し意識するだけで、浴槽の寿命をぐっと延ばすことができます。ここでは、塗装後のホーロー浴槽を大切に使うための日常的なお手入れ方法と、注意すべき点をご紹介します。


-中性洗剤を使った優しい掃除で表面を傷つけないようにする

毎日のお掃除は、中性洗剤を使って、柔らかいスポンジや布で優しく洗うのが基本です。ホーローの表面はガラス質でできているため、研磨剤入りの洗剤や硬いブラシを使うと、表面に細かい傷がついてしまい、ツヤが失われたり、汚れがつきやすくなったりする原因になります。


お風呂から上がったら、サッとシャワーで洗い流し、水気を拭き取るだけでも、湯垢や石鹸カスの付着を防ぐことができます。週に数回、中性洗剤を使って丁寧に洗う習慣をつけると、よりきれいな状態を保てますよ。


湯垢や石鹸カスはこまめに洗い流すことで劣化を防ぐ

入浴後に残った湯垢や石鹸カスは、時間が経つと落としにくくなり、放置するとカビの原因にもなります。できるだけ毎日、お風呂から上がる前にシャワーで洗い流すように心がけましょう。


もし、こびり付いてしまった湯垢には、浴室用の中性洗剤を吹き付けてしばらく置いてから、柔らかいスポンジで優しくこすり洗いするのが効果的です。ひどい場合は、お酢や重曹を使ったお手入れも有効ですが、ホーローの材質によっては変色などを起こす可能性もあるため、目立たない場所で試してから行うようにしてくださいね。


-避けたい行動

せっかくの塗装を長持ちさせるためには、いくつか避けたい行動があります。

金属製ブラシや研磨剤入り洗剤の使用は厳禁(表面を傷める原因に): 先ほどもお伝えしましたが、これらはホーローの表面を傷つけてしまうため、絶対に使用しないでください。

熱湯や強い衝撃を与えないよう注意する: 急激な温度変化や強い衝撃は、ホーローのひび割れや剥がれの原因になることがあります。熱すぎるお湯をいきなり浴槽に注いだり、重いものを落としたりしないように注意しましょう。


定期的なメンテナンス

日常的なお手入れに加えて、数年に一度は専門業者に点検を依頼し、必要に応じて再塗装や補修を検討することをおすすめします。プロの目で見てもらうことで、早期に小さな劣化を発見し、大きなトラブルを防ぐことができます。


また、塗装の寿命は使用状況や塗料の種類によって異なりますが、一般的には5年~10年程度と言われています。もし、再び劣化が気になってきたら、早めに専門業者に相談するようにしましょう。


■まとめ

今回の記事では、ホーロー浴槽の塗装について、劣化サインから業者選び、お手入れ方法まで詳しく解説しました。大切な住まいのお風呂だからこそ、長く気持ちよく使いたいもの。


もし、浴槽の劣化が気になっているなら、塗装は費用を抑えつつ、手軽に美しさを取り戻せる有効な手段です。信頼できる業者を選び、適切なメンテナンスを行えば、きっと快適なバスタイムが再び訪れるでしょう。


この記事が、あなたの「どうしようかな?」という悩みを解決する一助となれば幸いです。ぜひ、一歩踏み出して、理想のお風呂を実現してくださいね。


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